黒白彼氏



この川は結構深いし、あの橋から落ちれば死ねる高さ。



…私はもう死ぬしかないんだよ。



…私が死んで悲しむ人なんていないよ。



私の頭には『死』という文字しかもうなかった。



私は橋の手すりに足をかけた。



…ばいばい…みんな。



…これで私はもう苦しまなくて済むんだ…。



私は体を前に倒した。



「……羅螺ーっ!!!」



バタンッ



私は腰を強く打った。



「っーーーーー……遣…ちゃん……」



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