黒白彼氏



「…本当ばかだな、羅螺は。
俺もずっと好きだよ。」



…夢みたいだった。



本当に夢じゃないかと思った。



でも夢じゃないってわかった。



目の前の遣ちゃんがだんだん私に近づいてくる。



唇に何かの感触がした。



私たちは目を閉じた。



永遠にこの時間が続けばいい。



永遠にこの時間が止まればいい。



本当に幸せだった。





―――しかし、幸せもそう簡単に続かなかった。



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