黒白彼氏
後ろから見ると遣ちゃんの背中がとても大きくみえた。
昔は私のほうが全然大きかったのに今じゃ見上げるくらい。
よくチビチビって言ってたな。(笑)
ドンッ!
遣ちゃんがいきなり立ち止まって鼻を打った。
「いった~い…どうしたの?」
「いや、着いた。羅螺、これ誕生日プレゼントにしたい。
だからどれか選んで?」
遣ちゃんが指さす方を見ると沢山の指輪が並んでいた。
「…安物だけど…(笑)」
…安物なんて気にしないよ?
私は一生懸命選んだ。
そして私は一番シンプルな物を選んだ。