~時代を越えた交換日記~


「沖田隊長、おはようございます」

「おはよう」


着替え終わった僕は、朝餉を食べる為に広間へ向かう途中、僕の隊の隊士に会った。


表情からして僕の体調を心配してるのが分かる。


きっと近藤さんもこんな表情をしてるんだろうなぁ・・・


土方さんは眉間に皺を寄せてるだろう。 クスッと笑うと隊士に「大丈夫だから」といいまた、広間へと歩き出した。



僕は池田屋で血を吐いた。


それも、大量の血を・・・


きっと、いや、絶対に勘の鋭い土方さんじゃなくても気付かれてるだろうなぁ


でも、僕は休養しろといわれても絶対にしない。

皆が戦ってるなか床に伏せてろなんて嫌だから・・・



僕の守りたいもの、失いたくないものは一つだけ。


皆の笑顔、ただそれだけ・・・。



剣才だって身分だって容姿だっていらない


皆の笑顔を守るためなら、僕の命だっていらない。


だから、僕の命尽きるその日まで刀を振るい続ける


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