inexpert―子供彼氏―
次の日は、陽太とデートだった。
約束していたから、行く。
待ち合わせの時間より10分早くきて待つのが私。
待ち合わせの11時をとっくに過ぎて、今は12時。
昨日…私があんな態度したからだよね。
せっかくおしゃれしたのに。
ため息をついた瞬間だった。
「桃嘉。ごめん、遅れた。」
「………え?」
私の目の前には、陽太…とゆいが手を繋いでいた。
「…桃嘉、私ね桃嘉に言わなきゃいけない事があるの。」
私はゆいが言いたいことはわかっていた。
私はこれ以上ここにいるのがつらかった。
「うん…。ゆい達が言いたいことはわかるよ。じゃあ…ね。」
「待って…!!桃嘉っ……」
涙が急に頬を伝った。
陽太、本当にゆいがすきだったんだね。
陽太とゆいから、メールと電話がきていたが、無視をした。
いたたまれなかった。
これから陽太とゆいにどう接していけばいい?
今まで通りは、無理だよ…。
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