spiral
俺達から視線を反らして
亜未は続ける
「もっと一緒に笑って、泣いて…思い出をもっと作りたかった。
本当の別れの時まで、ずっと…。」
強く握った亜未の手の中には
再会を誓った、桜形のお守り
「だけど、私達天使が何もかも狂わせてしまった。
私は、天使として…レミエル様の計画を止める。
でも、大地と風は関係無い。」
そう言って亜未は
俺達に背を向けた
「現況が天使とわかった以上…この事件に、これ以上二人を巻き込む事はできないわ。
だから、もう二人には「バカだろ、亜未。」
「!」亜未は驚いたようにこっちに振り返った
俺はわざとらしく溜め息を吐く
「元凶が、そのレミエル様だろうが…俺達が亜未を一人で行かせる訳ないだろ?」
「大地…?」
首を傾げる亜未
「それに言ったろ?俺達を別れさせる奴がいたら、ソイツをぶっ倒すって。」