spiral
「大丈夫だって。俺達がずっと側にいる…約束する。」
「大地…。」
亜未は安心したように笑った
その笑顔を見て、俺はどこか嬉しく感じた
「なぁ、夏休み…どっか遠くにいかないか?」
風の提案に俺と亜未は首を傾げる
「遠くってどこだよ?」
「例えば…外国とか。」
「「外国!?」」俺と亜未の声がハモる
いやだって…そうなるだろ!?
「ホラ、俺達の視界はちっぽけだろ?世界は広いんだ。
それを見に行きたくてさ。」
「世界…。」
世界
俺達が知らない、多くの国
「いいじゃん、楽しそう!」
「あぁ!楽しみだな!」
海外旅行か…
さすが風、大人だ
「計画はまた今度練ろうぜ。ちゃんと金貯めとけよ?」
「「もっちろん!!」」
俺達はまた笑い合った
これが、俺達が一緒に昼飯を食った
最後の日になったーー