spiral
「…。」
必死の思いでよじ登った校門
ようやく敷地内に入れた俺を待ち受けていたのは
体育なのか分からないが
どこからか聞こえてくる怒声だった
…何て荒々しい体育なんだ
いや、本気になりすぎたろ
そう思いながら俺はとりあえず校舎に向かって歩き出す
今日は残念な事に寝坊してしまい
登校時間には余裕で間に合わないため、のんびり準備していたら
まさかの4限目に辿り着くという意味不明な行動を起こしてしまった
…何で今日来たんだろ?
別にサボっても良かったのにな
「オイっ!」