spiral
俺は足を止めた
「確か、1つ下の奴等とつるんでるんだろ?
止めておけ、真田。一緒にいてもお前が辛いだけだ。」
「…何がだよ?」
この時の俺の声は低くて
自分でも驚いた
「お前らは皆種族が違う。箙もいつか天界に帰るし、杉浦もお前達の事など忘れて人間と共に暮らす。
いくら共存していても…いつか我々は離れる運命にあるのだ。」
担任の言葉が重くのしかかった
改めて、そう実感した
「…俺たちは離れない。」
いつかその日が来ることは分かってる
でも…
「そんなこと、俺がさせない。」
夢くらい、もう少し見させてほしい
進学すれば、あと4年
あと4年だけ…アイツ等と一緒にーー
俺は部屋から出ていった