spiral








「行ってきます!」



いつも遅刻ギリギリの俺が、普通の時間に家を出た
あまり見慣れない、朝の空気や町並み


その中を俺は走っていた



早く



早く…二人に会いたい



二人は何て言うだろう?



喜んで賛成してくれるだろうか?



そんな期待に胸が踊って、俺の歩調は早くなる一方だ




その中で




俺は人たがりの下に辿り着いた







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