spiral
「…良かった。」亜未の言葉を合図に
俺達は安堵の息を吐いた
とりあえず、一命は取り止めた
これでひとまず安心だな
「あの、千里の側に…行ってもいいですか?」
亜未の質問に、医師は優しく笑って「大人数では無理ですが。」と言って去った
「大地、ついてきてもらっていい?」
まだ不安気が残っている亜未
俺は迷いなく頷いた
「真田、お前も行けば?」
「は?」
生徒会長の言葉に風は首を傾げる
「残りの生徒の事は俺に任せておけ。心配なんだろ、ソイツ等の事が。」
最後に優しく笑った生徒会長
風は「サンキュ。」とだけ告げた
「…亜未、準備はいいか?」
「…うん。」と小さく呟いて
亜未は震える手でドアを開いた