spiral


峯岸さんの言葉を一瞬疑った
どういうことか…理解出来なかった



「地底の穴の拡大と、地上で起こっている魔物の暴走…この二つが無関係とは思えねぇ。」




峯岸…さん?


俺は頭が真っ白になった
昨日、俺もその可能性について考えた

けど、誰が、何の為に障気を広げたのかが分からない




「峯岸さん、それって…どういう「着いたぜ。」




峯岸さんの言葉に俺は前に視線を送る
俺達の目の前に広がる、黒い気体

その奥に、深い黒色を纏った巨大な穴が確認出来た



「っ…!」


「中々、障気の密度が濃くなってやがる。」


峯岸さんは一瞬顔を歪めた

峯岸さんの言う通り
ここにある障気の密度…尋常じゃない

他の奴等も気付いたのか、ざわざわと騒ぎ始めた




…何だ?この感じ…

何か…頭がボーッとしてくる…

それに、体の奥のなにかが、俺に訴えかけてくる…


「真田。」





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