spiral

ギリギリ、と剣が音を立てる
風の威圧感に押されながら、俺は必死に耐えた



「ぅ…ぐ。」


腕が痺れて感覚が無くなっていく



…この距離から能力を放てば、少しくらいは当たる筈だ

でも、もし威力が強すぎたら?
風も、アイツみたいに消えちゃうのか?



「っ…!」



そう考えた瞬間
俺はもう一度剣を握り直す


ダメだ


そんな事…風には絶対出来ない!!




「っ!うわっっ!!!」








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