コンティニュー

体育館

昨日はよく眠れなかった。

もちろん夕飯は食べてない。

ベッドから降り、一階へ行く。

いつもと変わらない朝
昨日の出来事など微塵も感じさせない。

｢ノブ！早くたべなさい。遅刻するわよ！｣
｢あ、はい｣

まぁ、いいか。
俺には関係ない。
忘れよう。

牛乳を飲み終えて、玄関へ向かう。

お気に入りのヒモ靴を履き、ドアを開けた。その時、
｢ノブオ。いってらっしゃい。。｣

背中に声がかかった。
ものすごい悲しい声で
｢あ、うん。いってくるよ｣


ノブオは、早足で学校へ向かった。
<異世界>への扉があるとも知らずに。