ありがとう~結ばれることのない運命~
「ももちん、遅くなってごめん。

書類書いてたら遅くなって、予約した店はキャンセルしちゃったから…

近場でどっかあるかな?」

最寄駅の飲み屋を提案してそこで飲むことにした。

先に駅に着いていたのは豊田先生で待たせてしまった。

「ごめんなさい。寒い中待たせちゃって…」

「いや。俺の方こそ待たせてごめんね。」

何があったかは聞かなかった。

聞いたところで私はきっと適切な言葉をかけてあげることは

できないと思ったから。

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