ありがとう~結ばれることのない運命~
忘年会の時は何とも思わなかったけど、

先生のダウンのポケットに手を入れながら、

細くて華奢な指だなと思った。

そしてとても温かかった。

温もりっていいものだな、久々につないだ手から感じていた。

先生は、歩きながら何度もありがとうと言った。

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