ありがとう~結ばれることのない運命~
どのくらい時間が経っただろう。

「寝ようか」

そう言われ、先生の腕から解放された。

そして同時にキスをされた。

寂しさを紛らわす味がした。

どうしよう…。

ドキドキよりもうれしさよりも先にこの感情が脳裏を過った。

「先生、ダメですよ」

それ以上のことはきっぱり断った。
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