小さな願い



友達の顔を見た瞬間

俺は心臓が止まるかと思った




「美咲に何があったんだよ」






「あたしにもよくわからない…美咲が

青木君が帰れないから一緒に帰ろって言ってきて…

帰りに寄りたいところがあるとか言ったから

付き添ったの…そしたら美咲…青木君の

進路を決めるの手伝ってるからいろいろ調べ

てるんだって言ってて…それで…それで…」







途中から泣き始めて喋れる状態じゃ

なかった

でもどんなに鈍感な奴でもこれだけは分かるだろう









命に関わることが起きていることを…










「美咲はどこにいる?」

「…っ…うっ…」









美咲の友達は泣きながらも案内してくれた

病室に着くとあたしはここで待ってる

と言って病室の外の椅子に座った










「美咲…」










小さく呟いてドアを開けた…

俺は目を疑った…
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