小さな願い





「み…さき…?」

「ごめん、亮…でも嬉しい」

「…」





口を開けたまま固まっていると

美咲が事情を話した







「優と寄り道してたら事故にあって…

でも大したことじゃなくてね?

実はあたし不安だったの…

亮と付き合ったのは高校1年生の中間からで…

もう付き合って2年ちょっとだよね

そんなに時が経ってて…

もうすぐ亮に飽きられるんじゃないかって…

それを優に相談したの

そしたらあたしが死んだことにして亮の

本音を聞き出そうって…

やりたくなかったけど…亮口数あんまり

多くないから…ごめんね?…えっ、ちょっ!」





それを聞いた瞬間俺は美咲を抱き締めていた




「ちょっと亮…「よかった」

「え?」






「生きててよかった。お前が思ってる以上に

俺はお前に惚れてるから」






「…ほんと?」

「さっきの俺の言葉聞いてたか?

プロポーズ…しようと思ってたって…」

「…っ!」

さっきまで握っていた箱を取り出して

美咲渡す
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