小さな願い
「青木君…えっと…これ…」





俺の誕生日






誰から聞いたのか朝から俺は

呼び出されてはプレゼントを渡され

断っても




「あたしが持っててもあれだから

受け取って?」



それだけ言って去っていく





「凄い量だね」

「ああ、断ったんだけどな」

「そっか…」




明らかに暗い表情をしている

恐らく、いや、絶対に原因は俺だ




「美咲、おいで?」



トントンと自分の膝を叩いた

素直に側によって来てチョコンと座る




「悪かった

ちゃんと断ればよかったな」




その言葉に瞳を涙でいっぱいにした




「亮は悪くない…あたしが…嫉妬深いから…」

「嫉妬してくれたほうが俺的にははいんだけど?」

「もうっ!」






涙を流しながら…そして笑ながら

俺に抱きついてきた
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