小さな願い
「俺の女なんだから…

もっと自信持て、な?」



頭を撫でるとまた、涙を流す




「……うんっ」





涙を流しながらも笑う彼女は

俺の彼女では勿体ない程に可愛かった










「青木、お前そろそろ進路ヤバイんじゃね?」

「別に…なんとかなるだろ」

「お前な~…」






高校3年生




進路を決めなければならない時期

なかなか決まらない俺は会社に就職

なんて事できるんだろうか

そう言えば、あいつはどうするんだ?

何もいってこねぇし



「美咲」

「亮!どうしたの?」




3年生になってクラスは別々

珍しく美咲のクラスに来た俺を満面の笑みで

迎えてくれた



「お前進路決まった?」

「ん~一応は…ね」

「一応ってなんだよ」

「内緒っ

ってゆうのは嘘で~」

「なんだよ」

「福祉関係の仕事に就きたいの

人助けをしたいなって思ったから」
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