EXILE馬鹿に恋をした日。
私がまだ小学6年の頃の話。
――2年前――
今日はクラス替えの日。
今年こそは小1の頃からの親友『みか』と同じクラスになることを願って学校にきた。
今は、先生が6年生になるために…いろんな事を話している。
でも、理解できない。
まず耳に入ってこない。
ってか、そんな場合じゃない。
「はぁ。」
悩みすぎて深いため息をついた。
「速くなんないかな?」
「何が!!!」
急に横から顔を覗きながら机を叩いてきた。
「おわっ!」
びっくりし過ぎて男みたいな声がでた。
恥ずかしい…。
みんながこっちをガン見しているのがわかる。
「トマトみてぇ〜」
苛。
「トマトとか言うな!」
「ってか、ビビり方ヤバすぎだろ!!」
あ〜
もう何なのよコイツ!
いつもいつもいつもいつもいつも……
苛々する!
「黙れ!」
このくだりもいつもと同じだ。
「お〜怖い怖い。」
私は顔を机に伏せた。
コイツは、去年から同じクラスの有岡 りく(アリオカ リク)いつも、何かとしつこい。
だから、みんなに好かれてる。
明るい性格で面白いから!
でも、私は嫌い。
好きなときもあるけど、今はだいっきらい!
あ・り・え・な・い
りくのせいでみんなが笑ったんだもん!
私は今日隠し持っていた飴を取り出して、食べた。
「ちょーだい」
今度は今年、初めて同じクラスになった渡辺 里奈(ワタナベ リナ)が話しかけてきた。
「飴。何味?」
「オレンジ。」
私は机に伏せたまま答えた。
「ちょーだい!」
しつこいから私は仕方なくあげた。
里奈は嬉しそうに喜んでいた。
「クラス替えどうなるかな?」
私は自分が悩んでいることについて、里奈がどう思っているか知りたくて聞いた。
「全然わかんない!」
里奈は飴を食べながら答えた。
「でも、どっちにしろ楽しむ!」
里奈は笑顔でそう答えた。
「私も楽しみた〜い」
色々話していたら、先生の話が終わった。
「新クラスを発表する。」
「まずは6年1組から。」
クラス発表が始まった。