EXILE馬鹿に恋をした日。
「次は6年2組。」
私は1組ではなかった。
里奈も1組ではなかった。
「うち2組かな。」
「まじで?」
「勘ね。」
勘かよ。
「私は勘てきに3かな。」
「じゃあ一緒じゃないね」
「うん。多分なれないよね」
多分なれないと思う。
理由は、
いつも2人で学校を抜け出したり
先生に逆らったりするから。
だから、私達を一緒にはしないと思う。
「次は6年4組」
いつの間にか3組も終わって4組の発表だった。
「うち、3組じゃなかった!」
「勘が当たらなかったね。」
「くそ〜」
と言いながら指を鳴らした。
「次は〜橘。次は〜中多。」
え?
私?
「佐良4組じゃん!」
勘があたった!
「すげぇー!」
「うちも呼ばれるのを願うよ。」
と言って先生を拝む里奈。
私は6年4組の教室へ移動した。
教室に入ると、真ん中でみんなが群がっていた。
私は気になったけど近づかなかった。
自分の席を1人で探したけどわからなかった。
みんな騒いでるせいか、私が不審な行動をとっても誰も気づかない。
私は1人で読書をしている男子に話しかけた。
「ねぇ。私の席ってどこかわかる?」
私が自分に話していると気付いたのかこちらを向いた。
「名前は?」
あ、そっか。
初めて会ったからお互い名前がわからないんだ。
「中多 佐良」
相手が名前を言うのを待っていたら、
「ふーん」
と言われた。
「え?」
男子はまた本を読み始めた。
「あ、あの、私の、席って?」
「まだ決まってない。好きに座ればいい。」
素っ気な!!!!!!
何その態度!
ってか、私が名前言った意味ある!?
私は返事をせず、窓際の1番うしろの席に座った。
机に荷物を置いて、周りを見回した。
まだ、17人しかいない。
私の学校は人数が多いから一クラス32人はいる。
私とさっきの男子以外はみんな群がっている。
なんか、楽しそうだから気になってきた。
はぁ。
1人は寂しい。