7日間~君の笑顔を探す旅~
吊り革に掴まり
外の景色を眺めた
いつもならちらほらと
いる学生の姿も
今日は見えない
寝坊何ていつぶりだろうか
そんな事を考えているうちに
二つ目の駅に着いた事を
アナウンスが知らせる
あと二つ待てばいつも
おりる駅に着く。
携帯を開く
時計は7:30と表示されていて
遅刻は目に見えていた
「はぁ…。」
ため息をもらす
ドンッ!
誰かがぶつかってきた
その衝撃で開いていた
携帯が落ちる
ガツンッ…
「あ!ご、ごめんなさい!」
携帯を拾おうと
伸ばした手に
触れたもう一つの手
「いえ、大丈夫です。」
「本当すいません!これ…どうぞ。」
拾われた携帯を受け取る
相手の顔を見ようと
顔を上げた
そこにいたのはそう
君で人にぶつかっておいて
笑顔だったよね?
でも不思議と僕は怒る気にも
なれなかった
何て綺麗に笑うんだろうか…
そうあれは紛れもなく
僕が君に恋に堕ちた瞬間…