今日も刀を振りかざす
D1ランク………
たたでさえ妖魔のランクがDから強いランクとされているのに
あの妖魔はDの中でもトップのD1……
私ですら1人じゃ苦戦する相手をルゥが倒せる訳がない
ましてやD3やD2ならまだしも…D1って……
『ルゥっ!私も手伝うから、まずは……!』
『こいつは俺1人で倒す』
私の言葉を遮って、無表情のままルゥが呟いた
ルゥはゆっくりと足を進めながら妖魔との間合いをつめる
『何を言ってるのっ!相手はD1なんだよ!!?ルゥ1人で敵う相手じゃ……!』
『俺のかりんとうぅぅぅ!!!』
次の瞬間、ルゥは軽やかに地面を蹴り上げ、高だかと空中へ上がった
……ってか、人の話を聞けよっ!!!
『あーもうっ!!』
私が凰火に手をかけてルゥのところへ走り出そうとした瞬間、それは阻まれた
蒼夜が妖魔とルゥを見ながら腕を広げて私が飛び出して行くのを止める
『な、なん……!?』
抗議しようと蒼夜を見上げて私は言葉を詰まらせた
……蒼夜はいつもと似合わず真剣な表情をしていた