今日も刀を振りかざす


『………あった』


妖魔の腕に真っ黒な石が埋め込まれているのを見て、蒼夜が妖魔の腕から力付くでもぎ取る


『…何だソレ』


『呪石[ジュセキ]だよ。D1ごときがアジトまでの結界を破ってこれる訳がない…この石の力でこいつはここまで来れたんだ』


ルゥの質問に淡々と答える蒼夜


私も2人に近寄り、蒼夜の持っている呪石を見た




………ドクンっ




心臓が跳ねる
……何、この感じ
気分が…悪い


私は地面に崩れ落ちた


『大丈夫か夜魅っ!!?』


ルゥが心配そうに私の顔を覗き込む


『……呪石の邪気にやられたんだ。こいつは…相当な力を持った奴が自分の邪気を凝縮させ、作った物だからな』


蒼夜が崩れ落ちた私を引っ張って立たせてくれた


『……じゃあ、この妖魔は…ここに送りこまれた…ってこと?』


私の質問に蒼夜は真剣な顔をして頷いた




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