今日も刀を振りかざす
イケメンリーダーに残念賞を授けよう
アジトの中は広い
部屋数は多く、私たち妖魔と戦う者達は1人ずつ部屋が用意されている
……部屋に戻りたいけど…まずはリーダーに報告しないとだよね
『さっきの戦闘で時間喰っちゃったな』
そう言いながら蒼夜は面倒臭さそうにため息を漏らす
……確かに
リーダーが心配してなきゃいいけど……
ルゥがアジトの門番をしているのには訳がある
もちろん戦闘力が高いのも理由の1つだが……
ルゥの脳はアジトの警備システムと通じている
簡単に言えば
ルゥがアジトの門を自分の意思で開け閉め出来るのも、ルゥが警備システムに伝達を送っているからだ
誰が、いつ、誰と、どういう状態で
これらの情報はルゥの意思によって警備システムに送られる
だからルゥが認めなければアジトに入る事は出来ない
もしルゥが非常事態で入口が開いてしまったとしても、第二の警備システムがある
これは別に変わった物ではない
データに認識されていない人物が設置されているカメラに映ったら上層部に通報される仕組みだ
この厳しい警備システムのおかげで今まで敵がアジトに入り込んだ事は無い
『リーダーには私たちが帰ってきた事伝わってるだろうからねぇ……心配してアジト内を捜し回ってるかもよ?』
『…ありそうで怖いわ』
蒼夜が苦笑いを浮かべて言った
私も捜し回ってるリーダーの様子を想像する
………確かに怖い、ある意味