今日も刀を振りかざす
『オッサン…その石、俺が任務に持って行くよ』
先程まで黙っていた蒼夜がリーダーから呪石を取り上げる
その様子を見て、私は急いで蒼夜から呪石を奪い取った
『……夜魅?』
不思議そうに首を傾げる蒼夜を私は睨みつける
『…バカじゃないの!!?持ってるだけで妖魔になったりする可能性だってあるのよ!!?』
私が勢い任せに蒼夜に言葉を吐き捨てると、蒼夜は1度ポカンとした表情を浮かべた後…盛大に笑い出した
そして…一通り笑った後に頭をヨシヨシと撫でてくる
『可愛いなぁ〜、夜魅は』
『……馬鹿にしてるの?』
『違うよ、俺のことを心配してくれてるんでしょ?愛を感じるなぁ〜って……嬉しくてさ、でもさ…この石に関しては大丈夫だと思うよ?傍に置いとくだけで妖魔になっちゃうんならジニーさんを含む研究員達が妖魔になっちゃってるだろうし、そんな報告は入ってないみたいだしね』
ニコニコと、そして…ペラペラと嬉しそうな笑みを浮かべながら簡潔にこの石は安全だと説明する蒼夜を私は呆れたように見上げた
……息つぎ無し
凄い肺活量だ