今日も刀を振りかざす
私が違う面で感心していると蒼夜が私の手を握りしめる
そしてそのまま静かに私の手の甲に唇を落とした
『……なっ!?』
『約束するよ、俺はずっと夜魅の傍に居る…妖魔になんかならない』
赤くなる私をよそに、蒼夜はいつものニッコリとした笑顔でクサイ台詞を言ってのけた
『あ…当たり前でしょ!妖魔になんかなったら切り刻んでやるっ!』
『酷いなぁ〜、そこは妖魔になっても愛してるとか……』
『愛した覚え無いし、妖魔は敵!問答無用で切り倒す』
『……仕事熱心だな』
蒼夜が少しいじけた様に…しゅんとした声色に変わる
でも…本当は……
蒼夜が妖魔になってしまったら……きっと私は倒せない
妖魔になっても蒼夜は蒼夜だから
『……そろそろいいか?』
『あ………』
リーダーが呆れながら控えめに言葉を入れる
そういえば…リーダー達も居たんだった、忘れてた
私は気を取り直してリーダーの方へ向き直る