今日も刀を振りかざす


『つーか、同室とか日常茶飯事だし。まぁ…手出さないっていう保証は無いけど』


『馬鹿なの?』


私は意味の分からないことを言う蒼夜に口を開き、ため息を漏らす


スルーしようとしたが出来なかった


蒼夜は何食わぬ顔でニコニコしている


『夜魅…襲われるなよ?いざとなったら俺が駆け付けて……』


『仕事がたっぷり溜まってる奴がよくいうよ』


『だったらお前がやれよ、蒼夜』


『嫌だね』


蒼夜とリクさんの言い争いが続く


私とリーダーはその様子を呆れた様に見守った


『…お前は本当に想われてるな』


リーダーが苦笑いを浮かべながら私にボソッと呟く


『嬉しい事ですけどね、嬉しいって思えないのが不思議です』


私がうんざりした様に答えると、リーダーは笑って私の頭を撫でた


そして「さすが夜魅だなぁ」と感心した様に呟く


私はリーダーの言葉に首を傾げた


どういう事だろう…?









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