今日も刀を振りかざす
―――――コンコン
不意にドアがノックされた
俺とリクは顔を見合わせ、首を傾げる
『すみません、幹部より伝言を言付かった者です!』
ハキハキとした声がドアの向こうから聞こえてきた
……幹部の遣い?
何でそんな面倒臭い事を……
『……どうぞ』
俺は青いファイルを机の中にしまい込んで呼び掛けた
リクが邪魔にならない様に壁側へ移動する
ガチャ――
『失礼します!…これは、リク隊長もいらっしゃったのですか』
『……どうも』
リクが愛想笑いを浮かべて会釈した
相変わらず笑顔作りが上手いな
まぁ…俺は騙されないが
『私は幹部に遣えます、リオと申します!以後、よろしくお願いします!』
リオは茶色のふわふわした髪を揺らして礼儀正しく深々と礼をした
小動物みたいに小さな男だな
幹部の遣いになれる様な人材だ
こいつ……こんな容姿をしているが、相当…頭がキレる
『……用件を聞こうか』
俺が静かに口を開くと、リオは持っていた資料を俺の目の前に置いた