今日も刀を振りかざす
『見落としても大丈夫だよ、俺が居るから』
『…頼りたくないの!』
『…少しくらい頼ってもいいのにねぇ』
蒼夜の声色が少しガッカリしたのは、シカトしておこう
私はいつも蒼夜に助けられてる
頼り過ぎたくない
蒼夜が居ないと何も出来ない人間になんかなりたくないんだ
『まぁ…店主に情報聞けてよかったな。妖魔の居場所が知れたし』
蒼夜は資料をペラペラとめくりながら口を開いた
さすがに居場所までは資料に書いてないんだ
だから蒼夜は店主に偶然を装って話を………
先の事を考えて動く蒼夜……
見習わなくちゃなぁ……
『ん?どうした?夜魅?……あ、惚れなおした?』
『有り得ないから』
ニコニコと私の顔を覗き込んでくる蒼夜を軽く流してホテルへの道を急ぐ
日は傾き、私達を夕日が照らしている
もうすぐ夜
探索は明日になりそうだ……