今日も刀を振りかざす
『…蒼夜くん…って呼んでいいのか分からないけど、俺達は仲間だよ?信じてほしい』
槙の言葉に愛華はコクンと頷く
『…蒼夜でいいよ。仲間だとは認める。だけど鍵である夜魅を見張る為に来たんでしょ?』
『……違っ!』
『…どっちにしろ俺は夜魅以外信じる気はないよ』
否定しようとした愛華の言葉を遮って、蒼夜がピシャリと言い放った
その事に愛華は押し黙る
『蒼夜、君は……夜魅ちゃんだっけ?その子が重要な鍵であることを知ってるんだね』
『……………。』
蒼夜は何を考えてるのか分からない瞳で槙を見つめる
夜魅が重要な鍵であることは幹部と上層部しか知らない
さらに付け加え、多分…幹部からのスパイである槙達も知っているだろう
しかし幹部に不満を持ったオッサンが、夜魅を守る様に側に置いた俺に全て説明した事を
幹部は知らない
ここで槙達に俺が夜魅の秘密を知っているのを知られるのはマズイ
でも……槙も馬鹿ではないだろう
ここでの苦しい言い訳は通じない
『知ってるよ』
『…それは上層部の人が話したの?』
『あぁ……』
俺は観念して知っているのを認める事にした