きみいろでいず
『変わんねーな、おまえ』
ふと笑い混じりに楓が言った。
「楓こそ〜変わんなすぎっ!!」
『は〜変わったし〜』
「楓は変わんなくていいよ。そのままのあんたが魅力的だから。」
『相変わらずストレートだな。』
思ったことはついつい口にしちゃう。昔から。
「そこがあたしの魅力よ〜なんてねっ」
『懐かしいな。俺、お前のそういうとこ、好きだった。』
楓の思い出すような口調に、妙に寂しさを感じた。
「楽しかったな〜っ。」
そっから、思い出話が始まった。
懐かしい話がポンポン飛び出す。
『俺の青春の思い出、お前が割り込んでる(笑)』
あたしの青春は、2年前に始まったんだ。