とある夢追人の物語
唯一平凡な二年間
家の都合で転校しなければならなくなった。


この学校ともお別れ。


今の場所よりももっと街よりで、環境も全く違うものだった。


犬を飼っていたの。だから部屋を探すのも一苦労で、ペットOKの場所がここだった。

転校初日、自己紹介に失敗して。

「どこどこから来ました」って言うのに
名前だけ言ったの。


私は一番先に声をかけられたりはしなかった。

転校してしばらくは1人だった。


まもなく、2人友達が出来たけどどっちかと言うとクラスでは目立たない存在。


あのうるさかった日々とは一点。

その後にもう1人転校生が来て。


その子は転校初日で色々な人に声をかけられてた。


メガネかけて二つ縛りした子!!モデル並みの可愛いとかじゃないのに
なぜか、みんな可愛い、可愛いって言ってた。


そりゃ、テレビに出てるアイドルの子みたいな人が来たら正直に可愛いって言うよ。

でも冗談でも言えない子…


なにが違うの?って思った。


みんなが列を作って「友達になろう」って言いに言ってるのを見て乗り気じゃないけど友達に合わせたんだよね。



「友達になっていい?」


「いいよ」


たった一言。

最悪だよね。


少したってクラスになじんだ頃
その子の人気は落ちたけどね。

噂では、「態度が悪い」とか…

私はじわじわとクラスに馴染んで友達も増えた。

男子とふざけあうのは相変わらずだったけどね。


若干、優等生っぽくなって
授業中クラス内がうるさくなると


「静かにしてください」なんて叫んでた。
まっそんなんで小学校低学年はなにもなく終わった。
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