とある夢追人の物語
私はその事を聞いた時
「アイツ等だ!!クラスでイジメられてたもん」って言った。
「でも、喉に餅をつまらせてって言ってたよ。」
こんな時期におかしい話だった。
お正月でもないし、若い。
そんな簡単に喉に餅が詰まって死ぬわけない。
有り得ない話だった。
次の日
学年で同じ学年3クラスだけ体育館に集められた。
二組の先生は号泣だった。
以上な程にね
だって、喉に餅が詰まったのならそれは事故だもん
そんな崩れる程泣かないでしょ。
私のクラスの担任と3組の担任が変わりに話=説明をした。
先生方の話は
「事故と言う形で亡くなっても一緒にクラス、同じ学年で過ごした友達には変わりない」
そう言っていた。涙を浮かべながら。
私は二組を見渡した。
そこで、衝撃的な光景を目にした。
女子の後ろにいたある3人が
笑っていた。
そいつらの顔は今でも忘れない。
これは、亡くなって五年くらい経った時に聞いた話。
喉に餅が詰まったのはやはり、嘘。
本当は、自殺をした。
遺書もあったと言う。
それは学校側がもみ消したのか、または本人の意思かはわからない。
でも、私は悔しかった。
そんなんでって
辛い状況なのはわかるけど
これから先色んな方向に変える事だってできる。
それなのにって
強く思ってしまう。
彼女の死に意味がないとは言わない。
救えなかった自分が情けないのと
「頑張って」と何も考えないで言ってしまった事。
だから、それから罪の償いではないけどイジメはしていない。
なりそうなら変えようとしてみる。
友達になりたかった。
生きてて欲しかった。
今も忘れた事はないよ。
あなたに捧げます。
また会おうね。