とある夢追人の物語
怒られるのは毎回。
電話が鳴ってもでない時はあった。
心のどこかでは怒られるのが怖いとか、悪い事だとわかっていたけどね。
土日も家族で出かけるより男子達と遊んだ方が楽しかったね。
なんにも考えてなかった。
だから次第に“悪い事”を平気で出来るようになった。
犯罪とはいかないけど公園でタムロして人に迷惑だと思われる事はした。
昼休み、学校のラジカセを使って聞こえる範囲で曲を流していた。
その事が気に入らなかった元あの仲良しグループ(私をいじめて来た奴等)
あいつらが先生にチクってクラスでの話し合いになった。
学級会の議題みたいにされて、教室内でラジカセを使うのは良いか悪いかみたいな。
裁判にかけられる感じ。
ムカついたよ。
だって多分理由は、私がモテモテ男子とつるんでるから、そう言ってきたんだろうしさ。
だから、ぎっちり私等(レナとユウと私)を監視して欠点があったらすぐ言ってやろうって感じ。
私は思いっきり、反発したね。
「意味わかんない。教室にあんたら居ないしなんの迷惑もかけてないんだけどって」
でもアイツ等の肩を持つ奴が多かった。
だから結局ダメになったけどね。
仲の良い男子に話した。
「アイツ等がさ、先生にチクってって」
そしたら男子は、
「あのグループ性格悪いじゃん」って賛同してくれて
「アイツがさ、好きだって言ってた奴いるじゃん?」
(元仲良しグループのリーダー女の事)
「本当はそんなに好きじゃなかっみたいだぜ」って。
それを言いふらした事もあった。
性格悪いでしょう?
みんなと同じ事をして、
流行ってる事を同じようにやって
“個性”なんてなかた。
そうやって自分を消して周りに染まった。
それが、その時苦だと感じなかった。
楽しくて、今が楽しければ良かったんだと思う。