だけど、忘れられなくて。



『いくぞ』

「あ、うん…」


沈黙が続く中で

この手はキツい…。



「あ、のさ…」


『たまたまだから。

たまたま見つけたから…みたいな』


「プっ…わたし、まだ何も言ってない…」


『笑うな』


そういって、自然と笑顔がこぼれた。



わたしも悠志くんも…。
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