だけど、忘れられなくて。


「どこ行くの!?」


『屋上に決まってんだろ』


「へぇー、高校は

屋上解放してんだー」




扉を開けた瞬間に吹き抜けた風。


その風が「忘れるな」と

言っているように思えて。



横目で見た悠志くんの笑顔に

涙が出そうになった。
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