だけど、忘れられなくて。



『瑠璃亜(ルリア)ー!』

時が、わたしの思考についてきてくれるわけもなく。


思い出にひたってるヒマなんてない。


「何、乃音良(ノンラ)?」

『見てよ!ほら!』




―――――この時の喜びが、

      のちの悲しみになるなんて

       誰が、予想できただろう。

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