心友
どうせ友達が居ないんだから、その内寂しくなって輪の中に入ってくるだろう…
…そうしなければ生きていけないのだからと思っていた。
しかし同じクラスになって1ヶ月たっても、私と彼女の距離は遠かった…
彼女は決して一人ぼっちではなかったからだ…
彼女の名前は
本堂ユウナ
彼女は、休み時間はだいたい席に座って本を読んでいた。
私は、群れの中でも一番いいメンツが集まっているところを嗅ぎ分け いつの間にかその中心に入っていく
…いつも通りに…
そんな輪の中から 彼女を遠目に見ていると
本を読んでいるだけだと思っていたのに 違った…
休み時間の度に彼女のもとには必ず誰かが来た。
同じクラスの男女や 違うクラスからわざわざ来る者までいた。