【短】ラブゲーム
4
「おいッ!!!マネージャーッ
何してるんだ!!!黒崎君にドリンク持ってこいッ」
突然黒崎に群がっていた一人が私に怒鳴った
……なんで私が…
額に青筋を浮かべながらも私は言うとおりスポーツドリンクを黒崎に投げ渡す
「…はい。どーぞ」
「あぁ、ありがとう」
「"お疲れ様"くらい言えねーのかよ。うちのマネージャーは」
さっき私に怒鳴った先輩がいやみっぽく呟く。
――…疲れてない人に、お疲れさまを言う必要はない。
心の中で皮肉をぼやいていた。
「しょうがないですよ、先輩。所詮シロートにはテニスの凄さなんて分かりませんから」
…はぁッ!
「シロートじゃないわよ!」
これでも私は中学ではそこそこ有名なテニスプレーヤーだった
高校上がると同時にやめてしまったけど…
私は何も答える事なくその場から離れた
あんなやつ大ッ嫌いッ!