二股?ガール -モテ期到来-

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や、やばい……どうしよう。


「りゅ、琉稀……」

「ん?」

「ほ、ほんとにこれ乗るの……?」

「ここまで来て何言ってんだよ、乗るだろ」


「だ、だよね……」


今、だいぶ意地はってます。


「次の方、お二人でよろしいでしょうか?」

「はい」

「では、次の赤いゴンドラにお願いしま〜す!」


そう言われて、琉稀に連れられて赤いゴンドラに乗り込む。


「それでは、いってらっしゃ〜い!」

そんな声とともにちょっとずつ動く観覧車のゴンドラ。


ひぃいいいいっ!

私、こんなとこで死にたくないよぉおおお!!



私、実は……、

高所恐怖症なんです……。


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