二股?ガール -モテ期到来-


「どうした、兎?」


何も知らずに私の向かい側に座っている琉稀。



「な、なんでもないよ?」


もう、今実のことを言うと何も見れない。

喋るのもキツイ。


やっぱり乗る前に言うべきだった……。


さっきの会話の流れを思い出す。



『オレ、観覧車乗ったことねぇから乗ってみたいんだよな』

『そ、そうなの?じゃあ……の、乗ろっか』


『好きな女と乗れるなんてこんな嬉しいことないよな』


ってめちゃめちゃ笑顔で言われちゃったら断れないでしょぉおおお!


それに、自分も馬鹿だから乗ろっかなんて維持張っちゃったし……。


これからどうなるんですかね、私は……。

実際半泣き状態だよ、今。


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