二股?ガール -モテ期到来-




「ななななな、み見てない!」

うわっ、バレバレな嘘ついちゃった!!

噛みまくった、やばいやばいよ……。



そしたら蒼空はため息をついた。

「たく、嘘つくの下手だな。まぁいいや、ん?宿題やんの?」


よ、よかった。なにも言われなかった……。


「おい、兎?」

「えっ!あ、宿題やるよ」


机にあった数学の冊子を見せる。

数学苦手だからどんどんやんないと寝る時間が削られるだけ……。



「何やんのって、数学か。教えてやるよ」

「えっ!!わ、悪いからいいよ?」

そりゃ教えてもらいたいけど……蒼空帰んなきゃ……。



「別に俺が言ってんだから悪くねぇって。さ、やんぞ?」

「………ありがとう。おね、がいします」


優しいな、蒼空って。

ほんと、私を好きとか……私でいいのだろうか。



「おい、兎。集中しろ」

「……はっ、はい!」



変な事考えてる場合じゃないや。

とにかく、今は集中しなきゃね!


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