二股?ガール -モテ期到来-


何を考えてるんだろうと疑問を抱いてると琉稀が口を開いたかと思えば、


「じゃあ、お詫び……してくれる?」


そんなの……

「何でもします!!」

寧ろさせていただきます!


「何でもしてくれんの?」

琉稀がククッと意地悪く笑う。

勢いで言った何でもしますにそんな反応すると思ってなかった。

しかもなんか、すごく楽しそうに笑ってる。


私は、頭に?がありつつも、

「私にできることなら!」

拒否権はなにもないからね。


「どんと、来いって感じですよ!!」

琉稀先輩がそれで許してくれるのなら。

私はニッと笑うと、



「じゃっ、遠慮なく」

「はい!……って、ひょえ!?」

そしたら、琉稀の腕がこっちに伸びて来た。

え、殴るとか!?

まさかの暴力系!?


私はパニックになってもう殴られるとしか考えられなくなって、思わず目を瞑った。



そしたら、

フワッ……

良い香りがするとともに背中に手が。


「……?って、え?」

目を開けて恐る恐る見ると何かと思えば、

私今、琉稀に……抱き締められてる!?


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