secret love -彼氏の秘密-



「大貴、由羽ちゃん来てくれたわよ~」

おばさんは明るい声で、大貴のお墓を綺麗に拭いていく。


大学の友達が来たのか、お菓子やお花が既にたむけられていた。


「あの子は本当に幸せ者ね。友達にも彼女にも恵まれて」


おばさんは涙をうっすら浮かべると、そっと手を合わせ黙祷を捧げる。



おばさん……


私も一緒に手を合わせ、瞳を閉じた。





大貴……

届いていますか?




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