secret love -彼氏の秘密-
初めて触れた一眼レフ。ケータイの写メでしか撮った事がなかった私。
私にも、あんな素敵な一瞬を撮る事が出来るのかな?
そう思いながら向かった先は、自宅近くの公園。
そう、あの日大貴と最期を過ごしたあの公園。
毎日のように、他愛もない会話をして、
笑いあって、キスを交わして、
泣き虫な私を励ましてくれた……
公園のベンチや遊具、一つ一つに大貴との思い出が沢山詰まっている。
私は当時の幻影を重ねながら、シャッターをきっていく。
あの頃は、ただの、普通の公園にしか見えていなかったのに、
レンズ越しに映る世界はこんなにも綺麗で。
私は写真の魅力に惹き込まれていった。