secret love -彼氏の秘密-
*゚.·。
「何だか恥ずかしいわね~」
カメラを構える私の前で、おばさんは恥ずかしそうに両手で顔を覆う。
「大丈夫ですよ、いつもの感じで。いつものおばさんが良いんです。ほら、大貴が見てますよぉ?」
私は自分で買った新品のカメラのレンズをもう一度覗く。
もう行き慣れた大貴の家。
大貴がいなくなった悲しみから、少しずつ前向きに生きれるようになったのは、
私よりも悲しい筈のおばさんの、前向きな姿のお陰なのだと思う。
此処は私の第二の我が家みたいなもの。
「由羽ちゃんは良い人(好きな人)いないの?」