secret love -彼氏の秘密-
*゚.・。
「相変わらず良い画ばかりだね」
一人、部室で写真を広げ、にらめっこをする私の横から、
にょっと顔を出すと、杉坂先輩は缶コーヒーをそっと置いて見せた。
「少し休んだら?ほら、ここ。シワ寄ってる」
先輩に指摘されて、私は眉間を慌てて手で隠す。
「はい……そうですね」
杉坂先輩は優しい。
それに誰にでも気遣いが出来る人だ。
先輩がいるだけで、空気が和む。
サークル内で揉め事がおきないのは、
きっと先輩の人柄なのだと思う。
「で……?本当は……何かあった?」
――それに、意外と感が鋭い。